あれから一念
昨年の10月15日のニュースレターで、A社長が以下のような頑張りで成果を出されたということを紹介させていただきました。
2022年10月 初MG、毎月MGに参加しても決算がうまくいかない
2023年06月 決算の練習を毎日やり始める
2023年10月 その成果を発揮
この後ですが、A社長のやりたかった社内MGを3回連続して開催しました。
初参加の従業員のBさんは、入札の数字を何度も間違えられていたので、電卓を使ってくださいと言いました。それでも間違いは何度かありました。また、決算にも苦労をされていました。それで、丁寧に字を書く、丁寧に電卓をたたく事を何度も言いました。MGは、Bさんにとってはかなり苦手な研修だと思いました。それでも社長が決めた3回の社内MG以外にも参加されました。
従業員のCさんは、決算の手順やゲームのルールを見て、いろいろと疑問が湧いてきたようで、その都度、質問を受けました。それに対して私は「理由は考えずに、手順は書かれたとおりにやってください」「ルールで疑問に思ったら、やってみてください」と言い続けました。
お二人には、それをやる理由を詳しく説明せずに、「素直にやってください」としつこく言っていたと思います。この対応に嫌になる人もいるかもしれませんが、二人ともやり切りました。
先日のMGに、A社長、Bさん、Cさんが参加してくれました。A社長は、決算中に手間取っている人のサポートをされていました。一年前には、自分の決算に苦労されていた人が、他の人のサポートをされている姿に感動をしました。
休憩時間に「一年前のA社長に会うことができたら、この決算の練習をそのまま続けてください。きっとモノになりますよ。と言いたいですね」とA社長に言いました。A社長も照れ笑いをしながら「そうですね」と答えてくれました。この一年間のA社長の努力が目に浮かぶようでした。
一年前に居酒屋で、A社長から決算がなかなか上手くいかないのですと相談をされた時のシーンを思い出し感無量でした。
また、Bさんは、A社長からマトリックス会計をもらって、同じように、決算を練習されたそうです。その結果、ほとんど自分で決算ができるようになりました。また、入札のコールの間違いはほとんどなくなりました。Bさんにとって、たぶん苦手な研修を、続けられたこと、嫌な数字の計算の練習を続けられたことに頭が下がる思いでした。
Cさんは、私の「まずはやってみて」を受け入れてくださり、質問するよりも実践するを優先してくれるようになりました。その結果、成績がとても良くなりました。もちろん、決算の方も以前に比べればとてもスムーズになりました。
一念をもって、一年間ひたむきな努力をすれば、人は変わることをA社長、Bさん、Cさんから教えていただいた気持ちになりました。
今の自分に満足することなく、必要だけど、苦手な事をコツコツと努力された、A社長、Bさん、Cさんを尊敬します。
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