理想を押し付けてはダメ
先日、コロナでMGを休んでられた会社の社員さんが、久しぶりに参加をしてくれました。休憩時間に地元でやっていたころの話になりました。コロナが流行る前の頃で、一日で4期、時間は、9時半から終わるまでやるというスパルタなMGをやっていました。
経験者だけの時は、割とスムーズにやり切ってたのですが、初心者の方が参加していると、なかなかスケジュール通りに進まずに、イライラしたことがありました。計算が遅い人には厳しい態度で接していたように思います。
その社員さんから「辻さんにはよく怒られましたよ」「一日で4期は初心者には無理ですよ」と笑いながら言われました。もう少し厳しくやっていたら「被害者の会」が作られるようでした(笑)。
私は、「こうであって欲しい」という理想(期待)が強すぎることに気がつきました。この理想と現実が食い違うと、嫌な感情が湧いてきて、相手を攻撃していたように思います。
MGの講師をさせてもらって、どこかで「私は役に立つ講義をしている」または「参加者のお役に立ちたい」という思いがあります。私にすると善意ですが、もっとよく観察すると私の方が正しいという傲慢な態度になっているのだと思います。
特に、時間を守ることは、私にとって強い思いがあります。この思いを達成したくて「早く計算して欲しい。」「同じミスを何度もしないで」という私の都合(理想)ばかりを押し付けていたように思います。
一日4期ですから、時間があまりありません。したがって、丁寧な説明もしていません。初心者の方には訳が分からずただ電卓を叩いただけだったと思います。そうすると、受講者は不快な思いをすると思います。
それなのに私は容赦なく、
「言うことを聞いてくれたら私の勝ち(私が正しい)」
「言う通りにやらないのは、相手が悪い(分かってない)」という絶対に負けない勝負を仕掛けていたように思います。
でも、どれだけ私が勝っても「事実」は受講者が不快な思いをして、もうMGは止めだ。次回は参加しないでおこうと思うはずです。
それは私の本意ではありません。本当にすみませんでした。「事実」は私にいつも問いかけてくれます。私は都合の良い事実だけを受け入れて、都合の悪い事実は、他人のせいにしてきたように思います。
これからもきっとこういう行動は続くと思います。でも気を付けている限り、その行動は減ってくると思います。申し訳ないですが、気がついたときには声をかけてください。私は、お役に立ちたいだけで、皆さんと仲悪くなりたいわけではないですので。
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