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一倉定さんは生きていた

MGで「経営は逆算」と学びます。これは一倉定さんの言葉です。一倉定さんは伝説のコンサルタントと言われています。まじめに受講してない社長に激怒してチョークを投げたとか、数々の逸話をお持ちのコンサルタントです。受講された方は、「一倉先生は、本当に怖かった。怒鳴られるのが嫌で、いつも後ろの方に座っていた」とおっしゃっていました。


その一倉定先生から直接コンサルティングを受けた会社が、愛知県西尾市にあります。昨年ご縁を頂き、会社訪問をさせていただきました。現在の社長は、二代目さんで直接一倉定さんからコンサルティングを受けてはいませんが、お話をさせていただき、一倉イズムは今も脈々と続いていると感じました。


その理由の一つに、環境整備を大切にされていることです。毎日1時間、ここという狙ったところを集中して掃除をされています。それ以外に月に2日間行う特別な環境整備(毎日1時間の環境整備以外に、月に2日工場を完全に止めて、普段できない個所を環境整備する時間に当てられています)を行ってられています。


この会社は、お土産品に関わる仕事をしていますので、ゴールデンウィーク、お盆、お正月など長期休暇の前は、残業時間が増えて、休日出勤をするほどの超繁忙期になります。


「繁忙期は環境整備をどうされているのですか?」とお聞きすると、「環境整備は掃除ではないのですよ。自分と向き合う時間だから、閑散期、繁忙期関係なく、毎日やるものです。月に二日の特別な環境整備は、次月に回したり、やらないことはあります。」とおっしゃい

何があっても決めた毎日の環境整備をやりきってられる事に尊敬しました。


だからと言って、環境整備だけを大切にしているわけではありません。会社が存続するためには利益が必要です。そのために一倉定さんは以下の3つを、この優先順位で実践するように指導をされていたそうです。もちろんこの会社でも経営計画書を作り、この三つを守ってられます。


①お客様第一主義


②重点主義


③環境整備


「豊かな人生の創造と共に幸せな社会の実現」という理念の実現のために、環境整備以外にも100kmウォークなど、さまざまな実践をされています。また、この理念の話の中で、「社員の幸せ」というワードが出てきました。すぐさま、「社員の幸せ」というのはどう定義されていますか? あるいはどういう状態ですか? と質問をしました。



皆さんならどう答えますか?



少し考えて、こう答えられました。「朝出社したときに、大きな声であいさつしているかどうか? ですかね。声が小さかったら、何か心配事があったり、体調が悪かったりするものです。そんな時は家に帰ってもらいます」と脱帽です。



この社長は、一倉定さんの教えが、自分の言葉で語れるのです。単に教えらたことを知識として実践しているのではなく、教えが血肉になっている社長さんだなぁと思いました。


私も師匠から教わっていることを単なる知識とせずに、それを生かして(実践して)人生を豊かなものをしていきたいと思います。








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